プログラム一覧
オーストラリア長期看護研修
アメリカ長期看護研修
オーストラリア短期専門
 看護研修

オーストラリア高齢者ケア・障害者ケア特別研修ツアー
アメリカ短期看護研修
ハワイ看護研修
アメリカ エンド・オブ・ライフ・ケア研修
看護管理者のための
 「アメリカ看護管理」研修

北京で学ぶ
 「看護に役立つマッサージ」
 中医学実技研修

北京で学ぶ
 「助産師に必要なマッサージ」
 中医学実技研修

オーストラリア助産師研修

看護留学お役立ち情報
>>現地でナース(R.N.)として
 働くことを目指す方へ
最新情報
視察レポート
リンク集

カウンセリング予約フォーム
資料請求フォーム
参加申し込みフォーム

旅行条件書
会社案内

 トップページ看護留学お役立ち情報>看護留学体験談
 看護留学体験談
アメリカ長期看護研修感想文
 アメリカ長期留学
瀬川玲子さん (2005年3月〜2006年3月参加)

 研修3年前のある日、私は「アメリカで看護師になりたい!」と夫に伝えました。そのきっかけは、あるアメリカで働いている日本人看護師から話を聞いてその看護の合理性にあこがれたからでした。当時の私は英語が嫌いでまったく話すことができませんでしたから、夫は私がまさか本気だとは思っていなかったようです。約1年後、英会話学校でTOEFLの勉強を始めましたが、たった3行の英文を読むのに3時間かかり、日記をたった3行書くのにこれも2時間かかりました。それでも仕事と平行して少しずつコツコツと勉強していく中で、英語に慣れ、読み書きに要する時間も短縮していきました。熱し易く冷め易い私が英語だけは続けて学習している姿を見て、夫はようやく私が本気であることを理解し始めていたようです。しかし、英語を勉強し始めて1年後、私はアメリカで看護師として働くという目標を諦め、1年間の看護研修に軌道修正をしました。それには2つの理由がありました。1つ目は自分の英語力に関することです。アメリカで働くのに必要な英語力に達することは非常に困難で、もしもこのまま日本で働きながら勉強し続けても10年くらいかかるかもしれないということに気づいたからです。2つ目は、日本での仕事にやりがいを感じ始めていたからでした。ICUでのリスクマネジメント係を務めるにあたり本を何冊も読んで勉強した結果、医療安全の面白さと大切さを発見し、その知識をわずかながら実践で活かすことができたからでした。それらの本の多くがアメリカでのデータを基に論じていましたから、アメリカではリスクマネジメントの実践も日本よりも進んでいるはずだと考え、それをこの目で確かめたいと思いました。さまざまな情報を調べた結果、語学の勉強と看護実習があるこのプログラムが私には最適だと考え参加することにしました。2005年3月、病院から1年間の休職の許可を得て渡米しました。以上が渡米までの経緯です。そして、渡米から1年経った今振り返ってみると、このアメリカでの時間は自分の価値観を変えるほど大きな影響力のあるものでした。今回は、私の経験を大きく3つの分野に分けて書いていきたいと思います。

 まず1つ目は、英語の学習についての経験です。実のところ、渡米前の私は英語でも看護でも勉強が大嫌いでした。というのも、学習をしてもなかなか成果が上がらないこと、そして何より、看護の世界では個人がいくら勉強しても学習成果を活かす機会が少ない環境であると感じていたからです。さて、このような状態で渡米しPSU(ポートランド州立大学)の学生生活に入ったわけですが、ESL(英語コース)の勉強は思ったよりもハードで山のような宿題と毎日格闘しました。まず、最初の学期は宿題に毎日3時間を費やし、次の学期では5時間、3学期目には6〜8時間を要しました。もちろん、それだけ学習すればある程度は上達します。そして、自分の上達を感じたことで英語の学習が楽しくなってきました。帰国直前の学期には、聴講生としてアメリカの大学生と共にコミュニケーションの授業を受講し、7割くらいは理解できたのではないかと自負しています。同時にライティングの授業ではリサーチペーパーという小論文を書く方法を学びました。私は医療安全について書きたかったので、私の論点に合致する英語の論文を先生や図書館司書の方々に手伝ってもらいながら60種類ほど探し、読み、引用して英語で自分の小論文を仕上げることができました。勉強嫌いだった私がここまでやる気を保てたのは何よりも「看護実習を成功させたい」という思いが強かったからです。忍耐力の弱い私でも続けられたことから考えると、英語コースの学期制と系統だった教育方法は私に最適だったのではないかと思います。そして、毎日の小さな積み重ねが大きな結果を生むということを改めて実感しました。

Lee Paton先生と 次に、看護講義と実習ですが、週1回2時間の講義の担当者Lee Paton先生(RN.Ph.D.)は生徒一人一人の専門分野にあった事例を挙げて、ケアプランの立て方やアプローチの方法を教えてくれました。先生の挙げる事例はアメリカらしいもので、たとえばメディカルマリファナを使用する患者さんの看護だったり、難民や訴訟、銃問題などが組み込まれていたりします。そういった利用者の看護を英語でケアプランを立てて話し合いの時間を持ちます。この講義は通訳なしで行われることに大きな意味があります。なぜなら英語コースでの英語は、英語の総合力を上げることが目的で医療とかけ離れていますから、この授業によって実習の準備として英語で看護を学ぶこと、そしてアメリカの医療の現状を知ることができるからです。この授業の中で感じたことは、国々の抱える問題は違っても、看護というものは万国共通の理念を持っているということです。ですから、アメリカで学んだケアプランはアメリカだけでなく他の様々な国でもその考え方を応用できるということに気づかせてくれたこの授業は非常に有意義なものでした。もうひとつ看護講義について特記しておくべきことは、Leeは生徒からのフィードバックを大切にする先生なので私たちの学期では私たちの要望と先生のアイディアをミックスしたこのような講義を受けましたが、今後も生徒の要望に合わせて柔軟に講義を作り変えてくれると思います。その他に、大体週1回の頻度で病院見学をしたり地元のナースを招いての講義が通訳つきでありました。アメリカでの感染管理、HIV感染者ご自身からの講義、倫理などの基準や概要を学ぶことができました。特に倫理の講義では、アメリカでも唯一安楽死が法的に許されているオレゴンの実状とオレゴン州民の思いが非常に興味深く、人の生きる尊厳と死ぬ尊厳について考えさせられました。個人的にこの法案には反対ですが、この学びは私の死生観に大きな影響を与えました。

プリセプターナースと 一方、実習では看護の実際を見ることができました。実習で気づいたことは、アメリカの看護師の役割は日本の看護師の役割とはイコールではないということです。私の考えでは、両者は名前は同じでも、違う職業です。アメリカの看護師の役割は日本の医師に近く、日本の看護師が最も時間を費やしている清潔ケアや退院指導や体位変換などはほかの職種が担っています。そして、彼らは電子カルテをはじめコンピューター化された薬品棚、バーコードシステムなどのハイテク機器に囲まれて仕事をしています。さらに驚いたことに、ナースの年齢が高くICUでも大体40歳代が平均であるという事実を目の当たりにして日本の将来を思い巡らしました。また、アメリカの看護界が優れていると思うことのひとつとして、知識の多さがあります。管理者の多くは大学院の修士課程を卒業しています。アメリカの多くの大学院は働きながら通うことが可能だというすばらしい制度があるそうです。そういった学歴の高さや学習の成果がアメリカの看護師の地位を上げてきたのだということを、ひしひしと感じました。私は彼らに大学院への進学を勧められたので、働きながら学べるかどうかを日本の大学に問い合わせてみましたが、私が入りたいと思っていたその大学院にはそのような制度はないという返事でした。ところで、私が一番多くのことを学んだ実習先はシルバートン病院のクオリティマネジメント部門でした。そこで2日間たっぷりとプリセプターに付いて見学しましたが、インシデントレポートの活かし方や調査の仕方、そして有効な会議の仕方などを学ぶことができました。彼女の話の中で印象的だったことは、医療事故を減らすために必要なことは、調査や教育の充実だけでなく医療者間のコミュニケーションの改善が不可欠であるということでした。さらにコミュニケーション改善のための方法は「スタッフ一人一人がお互いを尊敬しあうこと」であるということでした。確かにその病院ではスタッフ一人一人が外国人の私まで尊敬してくれていると感じましたし、医療安全の部門で表彰されるほどの実績が出ていました。日本での私は、コミュニケーションを改善することにはまあまり着目していませんでしたし、ほかのスタッフを尊敬するという謙虚さも忘れていましたから、プリセプターの成功例を目の当たりにして、愕然としました。

 最後に生活宗教文化についての経験談ですが、私は半年ずつホームステイとアパートでの一人暮らしを経験しました。60歳代の夫婦であるホストファミリーは父や母のように温かく、ペットの猫も含めて新しい環境に不慣れな私の心を癒してくれました。ポートランドの夏は毎日快晴で湿度が低く快適ですので、ホストファミリーが時にはハイキングやキャンプに連れて行ってくれたり一緒に散歩にも行きました。一方、一人暮らしを始めたころは、大学のバドミントン部に入部し、スポーツをしたり図書館で勉強したりと夜遅くまで大学で過ごしていました。同じプログラムの看護師仲間と近隣の大学へバドミントンとドッジボールの遠征試合をしに行ったことは楽しい思い出です。日本全国から来ている看護師仲間との交流や意見交換などは昼夜を問わず白熱しました。彼らとは、一生の友達でいられると確信しています。また、食事に関しては、日本の食材が手に入る店がバスで30分以内の場所に2店ほどありますし、質のよいすし屋もありますから、あまり不自由は感じませんでした。さらに、文化・宗教に関してですが、ご承知のようにアメリカは頻繁にMelting Potという言葉で表現される通り、いろいろな文化、人種、宗教の集合体です。地域にも拠るようですが、ポートランドの人々は私を外国人扱いすることはなく、対等に接してくれました。お互いの文化・しきたりだけでなく、ファッションや生活スタイルにも多様性があり、日本で重んじられている「みんな同じの常識」というものは私には見つけられませんでした。では、どうやって公衆道徳が成り立っているのかというと、ほとんどの人が宗教を持ちそれが彼らの中の道徳となっているようです。アメリカはキリスト教国家ですから、私もプロテスタントの教会に通い、その結果クリスチャンになりました。宗教を持って生きることは非常に健全であり、物質主義から開放され、自分のベストを尽くしながらも驕らず謙虚に生きることができると感じました。

 私の価値観を変えたアメリカ生活はもう少しで終わろうとしています。今は、ここで学んだ五つの重要なこと(看護教育の必要性、努力は実を結ぶこと、コミュニケーションの大切さ、謙虚であること、仲間の大切さ)を忘れずに日本でがんばっていこうと思っているところです。人は何かと比較することで物事を判断するのだと聞いたことがあります。アメリカで生活して初めて日本と比較することができ、もともと何となく好きだったアメリカも、嫌悪感を抱いていた日本も、両方大好きになりました。善し悪しの判断は私の価値観ですから、他の誰のものとも違うはずです。「百聞は一見に如かず」。一人でも多くの方に、この貴重な経験をしていただきたいと願っています。

アメリカ長期看護留学 トップへ
看護留学お役立ち情報 トップへ
 △ページトップへ


資料請求はこちらへどうぞ
[メールでの資料請求の際は、お名前・ご住所(郵便番号)・電話番号・ご希望コースを必ずご記入ください]
nursingprograms@aol.com
Copyright(C)2007 Travel Partners All Right Reserved.